ハーブのある暮らし No.3
今までほとんど独学でハーブの勉強をしてきた私ですが、その間にはインスパイアされた数々のすばらしい書籍や、独自の輝きを持った方々にお会いしました。
③ハーブのくれた出合い。ハーブの勉強法
子供の頃から大学生になるぐらいまで、夢は、「世界中の国を訪れ、たくさんの人々に会い、たくさんの珍しいものを見て、味わって、それを雑誌や本で紹介したい。テレビのレポーターなどもしたい」と思っていました。
ところが現実は・・・。大学卒業後、外資系の銀行に2年ほど務めた後、大学時代から交際していた夫と結婚。夫の仕事の都合で京都に移り住み、子供も生まれ、幸せながらも、夢はどんどん遠ざかっていました。遠ざかったというより、むしろ忘れていたといったほうが正しいかもしれません。
そして、前にも書いたいきさつで、ハーブを育てるようになり、興味がどんどん深まってからは、ハーブのことをもっと知りたくて、毎晩子供が寝てから、ハーブの洋書や、日本のハーブの先駆者の方々の本を読むのが何よりの楽しみになりました。
思い返してみると、小学校から大学まで、本当に勉強したいことをしていたとは思えず、その時々、必要にせまられて暗記のように勉強してきたように思われます。でも、ハーブの勉強は、初めて、「学びたい。知りたい」といいう気持ちがあふれてきて、勉強せずにはいられない状態だったのです。
そういうわけで、赤ちゃんを抱えた私は、日々ハーブの本を読み、それをひとつずつ実践していくことで、知識と経験を増やしていったのです。庭のハーブが少しずつ増え、リースやポプリ、せっけんなど、ハーブグッズも増えていきました。
そういう時期が2年ほど続き、子供もだいぶしっかりしてきたので、やっとハーブの教室に行くことになり、地元の先生のところで、いろいろと実践的なことを教えていただき、そこでまたハーブを愛好する友人に出合い、またわたしの世界は広がっていきました。
ひとりの勉強も大切ですが、やはり志が近い人とお付き合いするのは、楽しくまた刺激になることもわかりました。時折行われる特別講座では大好きな本を書かれた先生の講義を受けることもでき、いつかは、先生のように、たくさんの経験を積み重ねて、それを人に伝える事をしたい、と思うようになっていったのです。
一度は遠ざかっていた外国を訪れる夢は、気づいたら、私の庭にありました。いろいろな国から来たハーブ。その国の食や暮らし、文化を学ぶ私。まさしく、夢は形を変えて近くにきてくれていました。
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執筆:榊田 千佳子
ジャパン・英国ハーブソサエティ会員
上智大学外国語学部卒業。米国留学中にハーブと出会い、現在自宅にて200種ほどのハーブを育て、ハーブの楽しみ方を講演、教室等で提案する。著書:「アロマな毎日~あたらしい自分を見つけるとっておきの7days~」(角川書店)。「ちょっと気ままなハーブのはなし」(誠文堂新光社)共著に、「ハーブ スパイス館」(小学館)など。S&B食品のハーブ専門サイト「とっておきのハーブ生活」を制作・監修中。


